2022年(令和4年) 春日井市長選挙まとめ(春日井市民向けな話)

今年、ぼんやりと春日井市長選挙あるんですね~って認識はしていたんですが、エッ?今日だったんですか?というぐらい情報にうとかったりします。
国政選挙であれば、ある程度事前から情報が流れてくるので、自覚もするのですが、地方選挙なんて、選挙ポスターの看板を見るとかしない限り気づきもしないものです。

とはいえ、地元のことなので、急いで全体状況を把握しました。選挙戦も1週間しかないので、特定候補の熱烈支持でも無い多くの市民の皆様のため、とりあえずまとめてみることにしました。

春日井市長選挙の投票日は5月22日(日)

そう、1週間しかないんです。そんな間に選べるかいなってぐらい面倒くさいです。
でも選挙権をもっている 市民であれば、それまでに一つの結論を出さないといけません。しかも、現職が立候補していれば不満の有無で済む話が現職引退なので、みんな新人なのよ・・・。

どんな候補者がいるのか……

今回の市長選挙の候補者は次の方々。氏名表記のところは、各候補者のSNS、Webサイトで表記している方法にしてあります。

  • 末永けい 氏(36)元春日井市議会議員
  • 石黒なおき 氏(58)中部大学客員教授
  • 長谷川たつや 氏(51)元春日井市議会議員

ここからは、とりあえず、私が投票行動をするにあたって、それぞれの候補者をどう認識したかというまとめです。あくまで私の個人的な見解ですので、これを読まれた有権者の方は、皆さん自身で事の是非を判断するようにしてください。事実誤認を除いて批判は認めません。

なお、先月時点で地元のJC(春日井青年会議所)で公開討論会をしていたようで、その情報がYoutubeに公開されていました。この先の話は、この討論会の内容を聞きながら書いていますので、その辺のところも引っ張られます。

末永けい(末永啓) 氏

市会議員あがりの候補。彼が最初に市議会議員選挙に出てきた時にすごい若い候補が出てきたなぁという記憶がある。議員秘書していたっけ?というような印象と旧民主党系のポジションだったよなぁという記憶があります。
私の認識は、最初見たのは、ピンクの最年少市会議員(だった)というところでしょうか。
公開討論会の動画見ていて、老けたというか貫禄でてきたなぁと。

公開討論会の内容を聞いている限り、実に現実的でちょっと魅力的なイノベーションが期待出来るという感想をもちました。

さて、問題は彼は、つい数日前まで、N国党(立花孝志代表)の党員だったよう。
先日離党されたみたいです。この政党は、その有り様としていろいろ意見はあります。私はこの政党については、否定的な立場を取っていますが、正直彼の政策のリアリティを見ていてどうしてここにいたんだろうと思わなくもないです。

また、過去のSNS投稿などを見ていますと、新型コロナウイルス感染症に対して「反ワクチン・反マスク」の活動を積極的にされているようです。
この活動を積極的にされる方については、陰謀論とか色々と批判を受けることが多いです。個人がそういう認識と主張をされることは個人の自由と考えておりますが、それを他人に強制するとか、ワクチン会場で不要に不安を煽るとかいう行動をするというのは許容し難いと考えています。

石黒なおき(石黒直樹) 氏

いわゆる市役所職員あがりの候補者という認識です。公開討論会の内容を聞いている限り、行政マンというか官僚出身の人間らしい、よくあるタイプだなぁという話でした。しかも、大学教員ということもあり、ちょっとエラソーとか上から目線的な印象も垣間見えたりなどします。

SNSとかで事務所の為書きを見ると、立憲民主党の国会議員とか、河村名古屋市長とか、あるんですよね。ポジション読めない・・・。

長谷川たつや(達也) 氏

市会議員あがりの候補。こちらは自民党系の人です。議員秘書経由で元経営者ってことだけど、その元会社の現況は謎です。政策を聞いている感じですと、あまり具体性が無いなぁという印象を持ちます。12年、これは末永候補と同じですが、つい比較してみるとインパクト弱いなぁと思ってしまいます。

SNSでの為書きを見ると、伊藤現市長だったり、あとは同僚の市会議員が多いなあという感じです。

伊藤現市長のポジショニング

伊藤市長の後継候補という立ち位置には、なぜか石黒候補と長谷川候補がいるのですが、まぁ、民間から議員になって市長になったという経緯と、市長でいたという経緯を考えれば、二人を両天秤状態になっているのも理解できます。

議員出身候補二人の市会議員時代の選挙評価

直前の市議会議員選挙結果としての評価は末永氏が2位、長谷川氏が4位です。得票数が得票数ですので、評価するのも微妙ですが、得票順位は事実ですので、認識しておく必要はあるかと思います。

各候補者のメディアサイトについての印象

石黒候補のYouTubeは、けっこう金かかってるなぁと思います。末永候補はN国党に在籍していたのにYouTubeの活用をなぜできていないというツッコミ、長谷川候補は、Twitterに集中?みたいな感じです。

ただ、こういう動画メディアについては、注意しておきたいのは、あたかも第三者的でありながら、選挙活動上の広報であったり、プロパガンダ的な側面での印象操作、印象づけというものがありますので、視聴する際はそういう側面があることを十分に理解しておく必要があります。

若年層コロナワクチンの見解

末永候補は案の定の反ワクチン一本。石黒候補は行政出身だけあって国次第。長谷川候補が一番ニュートラル(正しい情報に基づいて親がきちんと判断して)というところ。個人的には長谷川候補のスタンスが許容できます。とはいえ、彼らがベースとしている情報がどう正しいのか否かが微妙ですので、慎重な見極めが必要です。
ただ、コロナはただの風邪じゃないのも事実、外国と日本は色々な意味で考え方や風習も異なる、新型疾患にワクチンが1年程度でできること自体も過去の歴史からいっても異次元なことである、そしてこれは最も重要な事ですが、「治療薬もワクチンもリスクがある」ということです。この視点を無視した是非の意見は聞くに値しないというのが私の考えです。

SDGsの見解

末永候補はSDGsを勉強し直してきた方が良い、長谷川候補も微妙、石黒候補は先生的な立ち位置だなぁという内容。どの候補も微妙というのが印象です。

お前はどの候補を支持するんだ?

私のポジションは、常に革新する行動を起こせることを第一に思うのですが、春日井市はこの点のパフォーマンスが弱いという認識があります。そのため、どうしても変えてくれる人に期待値が上がってしまいます。

反コロナ・反ワクチンとか細かいポイントが無ければ、末永候補が良いなと思うんですが、正直このあたりの彼の主張は世の中の科学的な有り様からはズレていると思っているので、こういうポジショニングの人が首長として望ましいのかは判断に悩みます。一方で石黒候補なら、いわゆるたたき上げになるので、官僚的な市政にはなるなと思いますし、長谷川候補なら与党系ですから、多少の差異こそあれ、現状維持的な印象です。

4年間、どう転ぶか分からないけど、小牧みたいなしっちゃかめっちゃかな展開もあっても悪くは無いかな(コロナ絡みは職員と他の議員でなんとかしてくれると期待して)と思わなくもなかったりします。
結局、結論がマトモにでないので、1週間じっくり悩むことにします。

反ワクチン・反マスクな人たちへ

多分ね、これは言っておかないといけないんだなぁと思うので最後に書いておくのですが、ワクチンの効果は感染後の重症者抑制です。少なくとも今の時点でまん防とか言い出さない判断で続いている状況は、ウイルスの変化とともにワクチンが一定の効果を示しているという考えです。

前述しましたが、ワクチンだろうが治療薬だろうが、異物を体内に入れるのですから、リスクを伴います。それは風邪薬とかでも同じです。酒やタバコ、普段の飲食物も同様です。日本人は殊更リスクテイクに対する認識が過度にノーリスクに寄りがちです。

メリットとデメリットをきちんと個人の価値観に基づいて天秤にかけて、個々人が妥当な判断をして行動した上で、むやみに関係無い他人に迷惑をかけないでくださいってことに尽きます。別にワクチンを打とうが打とまいが日本では個人の自由です。国や行政は積極的に接種勧奨するんですが……。

よって、絶対的な科学的根拠が持てない人のそれっぽい主張は排除すべきだし、それを押し付けるのは、また同様に扱うべきだと思います。

そして、自覚しておかないといけないのは、「人は、自分が聞きたいものを聞きたがる」ということです。自分のポジションをより強くしてくれるものを選択的に聞きたがるし、それに反抗するものを忌避したがる性質があります。だからこそ、意識して行動することが必要であり、それがメディアリテラシーだったりします。

あ、マスクの話忘れてた。
これは昼間のTVで誰かが言ってましたが、マスクってなんのためにするのか、それによる防疫効果はあるのかという話ですが、潜在的感染者が至近距離に存在しうる状況では、効果は否定できないので、マスク着用は妥当ですし、私もしていますが、一方でその条件を満たさないところでは、逆にする意味はありませんし、私もしません。

問題は公共空間、特に学校とかですが、こういうところは、協調圧力が強かったり、行政指導的な側面の影響も強かったりするので、政治側が明確な基準を示して配慮を示す責任を果たさないといけません。要は管理側は、現場判断の責任を負わされたくないので、免責?免罪符を用意しておかなければならず、その責任者は国であり、究極的には首相です。そこに逃げられると国民は不幸でしかありません。

大人は自分の価値観と責任において判断すれば良いですし、それによって周囲の他人に迷惑をかけるようなことが無ければ良いのです。主張と主張が対立するような空間では、基本的にはその時点での大勢に従うのが妥当と考えます。
一方で、子供は大人の支配を受けるので、その現場現場の大人が責任を持って最適な選択をさせられるように努めなければなりません。曖昧なことを言わず明確であることが重要です。無責任、責任逃れ等は立派な罪であると認識すべきです。難しい話ではありますが……。

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