TVアニメの方では、「異世界食堂」が放映され、ラノベ方面では異世界の食い物屋をテーマにしたような作品がチラホラ。
この作品もそんな中の一つかなと、思っておりますが、作者が知人ということもあり、ご祝儀感覚で買ったのが、1年前。
ラノベなのにあまりの厚さに積ん読されておりましたが、お盆休みの何もすることの無い中、頑張って片付けておりました。
ザックリ言ってしまうと、
- 主人公夫婦が旅の帰り、いきなり旦那は異世界に飛ばされ、嫁は猫の亜人(子供)に変わってる。
- 戻るに戻れないし暮らせないので、辿り着いた駅の住み込み駅長代理になって、しかも、喫茶店を始める。
- あとは、駅周辺で起こる色んな出来事、だいたい何か食べ物を作ってる。
といったお話。
毎回起こるイベントは面白いが、大半が調理シーンに持っていかれるという、何か作って食べてみたいかもと思っていたところに、巻末にレシピが載っているという、都合の良い構成です。人はそれを「飯テロ」と言うらしいです。
ドラスティックな刺激の訪れ無い、のどかな展開の作品ですが、明治期あたりの文明度で平成の料理を供していきます。
そして、ちょいちょい材料関係が異世界感を出すためにスペイン語化されているところは、個人的には読みづらかったです。
異世界・異次元ものの場合は、割とこの手の用語系は、一度は説明する場合もあれば、最初からそういうものとして、スルーしていることの方が多いのかなと思いましたが、本作は、読者に料理の実践を促さんとするせいか、説明が細かいです。
本作が出版されて1年経過し、漫画化され、そして第2作が出版されています。
ということで、夏休みの読書感想文でした。
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